アートとともにひと、もの、風土の新しいかたちをさぐる

アネモメトリ -風の手帖-

特集 地域や風土のすがたを見直す、芸術の最前線

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#80
2020.01

農からさぐる、地域の文化

後編 「入りびと」たちの試み 京都・大原

平安時代から都の人々の隠棲地として描かれてきた京都・大原。緑豊かな地でありながら、田舎とは一線を画する、歴史の深みを感じられる地域である。

この特集の前編では、20年前に立ち上がった「大原ふれあい朝市」を取り上げた。朝市を立ち上げたのは、現在80歳前後の、大原のおじいちゃん、おばあちゃん世代の方々だ。彼らは、朝市のほかにも直売所「里の駅 大原」を設立し、さらに行政の助成を受けながら、農地の道路や水路を整備した。そうして、荒廃していた大原の農と景観を、土台から蘇らせた。

そのころ、「農業をしたい」と大原に入ってきたのが、現在40歳前後の移住組である。10年ほど前に、それぞれやってきた彼らは、今や大原の農の中核を担う存在である。大原の農業を切り開いた世代を「第1世代」とすると、移住者たちは「第2世代」に当たる。後編では、大原ふれあい朝市に出店していた「第2世代」にフォーカスしたい。

現在、彼らは、紆余曲折ありつつも、自分たちが求める農のスタイルをそれぞれ確立しつつあるように見える。農を営みながら、子育てをし、さらに地域のコミュニティのなかでさまざまな課題に向き合っていくことは、一筋縄ではいかないだろう。いったい彼らは、10年の間にどんなことに頭を悩ませ、どう行動してきたのだろうか。そして、今後の大原のありさまをどう考えているのだろうか。想いを聞いてみたい。

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朝市のつながりから、「音吹畑」の高田さんの畑をめぐって、山本さんの営む雑貨店「ツキヒホシ」に立ち寄り、細江さんが腕をふるう「わっぱ堂」へ。里山の景色を堪能しながら、徒歩でまわれる素敵な散歩道だ

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