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アネモメトリ -風の手帖-

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特集 地域や風土のすがたを見直す、芸術の最前線

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#13
2014.01

暮らしのなかの「うつくしいかたち」

後編 結びあい、育ちゆく芸術と手しごと

手しごとの豊かさが息づき、美術や工芸の拠点ともなっている、香川県・高松。もともとの伝統とともに、海外や県外の芸術家や工芸家がやってくることで、その厚みと奥行きを増してきた。
その流れはとどまることなく、今に引き継がれている。2010年以降、3年に1度の瀬戸内国際芸術祭、そして隔年の瀬戸内生活工芸祭と、美術と工芸の大きな催しが、高松を拠点に開かれるようになった。このまちにふたたび、美術と工芸の新しい風が吹いているのだ。
前編では、このまちにおけるものづくりと表現のありようを、四国村で開催された美術と工芸をつなぐ展示から探ってみた。
今回は、家具デザイナーであるジョージ・ナカシマの家具をつくり続けてきた桜製作所を中心に取りあげる。戦後間もないころからの、ぶれることのないものづくりとその姿勢に、ものをつくる人々が共感し、新たな展開が生まれつつある。

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