2013年1月23日、神山町に「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」が、構想、デザイン開始から約1年、施工期間約二ヶ月を経て、開所した。619平方メートルの開放的な平屋だ。県と町、NPOが共同で改修した、企業がシェアして使える、神山のサテライトオフィスを象徴する複合施設。報道陣に囲まれながらのオープニングセレモニーは、阿波人形浄瑠璃「寄井座」による三番叟が披露され、華々しく執り行われた。
徳島県・神山町の特集、第1回目は、神山町で、町内のひとたちを中心に組織されている団体、NPOグリーンバレーを紹介。彼らによって運営されるアーティスト・イン・レジデンスを紹介、おもてなしのまちに新たな国際交流が生まれていることがわかった。
第2回目となる本稿では、アーティスト・イン・レジデンスから広がってきた、まちへの移住者の受け入れから、ICT(情報通信技術)ベンチャー企業の受け入れへと展開していくようすを取り上げる。商店街の創造、過疎化への対策まで、これまでにない地域のあり方を軽やかに提示する神山町を深く見ていきたい。
空を描く