アートとともにひと、もの、風土の新しいかたちをさぐる

アネモメトリ -風の手帖-

特集 地域や風土のすがたを見直す、芸術の最前線

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2013.02

おもてなしの精神で広がるまち 神山

前編 芸術家とのつながりがもたらすもの

徳島県にある神山というまちを知っていますか?
徳島市内から車で走ること約40分、人口6,300人ほどの小さなまち。主な特産物はすだちと梅。四国八十八箇所の札所もあり、お遍路さんの往来があり、旅行客と地元のひとたちが毎晩つどうまちのお風呂となっている神山温泉もある。そんな、一見普通の山間にある小さなまちが、今世界各地のアーティストから滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)の場として、東京のITベンチャー企業からは、サテライトオフィスの場として、注目を浴びているのをご存知だろうか。その背景には、まちのひとびとが主体となってつくられたNPO法人グリーンバレーの存在がある。彼らによって1999年から行われているのは、神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)。国内外を問わずアーティストの滞在制作支援だ。また、ITベンチャー企業の誘致を行っており、現在9社がサテライトオフィスや本社を神山町内に設置しているという、新たなクリエイティブ空間創出のモデルとして、経済界からも注目されているのだ。
2012年10月末、KAIR2012の一般公開がはじまったところで、神山町を訪ね、その魅力に迫った。

大粟山山頂から見渡した神山町

大粟山山頂から見渡した神山町