この「アネモメトリ」もそのひとつですが、インターネット上では、さまざまな組織や団体の運営するwebマガジンにアクセスすることができます。今回は、企業や学会などの発信する文化芸術関連のwebマガジンを紹介します。

-artscape ［アートスケープ］
http://artscape.jp/index.html
大日本印刷株式会社による、美術関連情報のwebマガジン。毎月1日と15日に発行されています。主要なコンテンツは「フォーカス」と呼ばれる特集記事（展覧会や出版物について）や「キュレーターズノート」などのレビュー記事、展覧会情報など。これらの読み応えのある記事のほかに、不定期更新の「アートフラッシュニュース」や「アートワード」もあります。「アートワード」のページでは、おもに近現代の美術史用語、芸術関連用語の解説と参考文献が公開されており、とても参考になります。

-10+1 web site
http://10plus1.jp/
住宅関係の企業であるLIXILの文化活動部門のひとつLIXIL出版が運営する、月刊のwebマガジン。都市や建築に関する展覧会、イベント、出版物などを取り上げています。インタビュー記事や対談、ブックレビューを見ると、哲学・思想、芸術論などにも誌面が割かれているのがわかります。月ごとの特集テーマのほかに、「PROJECT」では同一テーマでの継続した記事が公開されています。「パブリック・トイレのゆくえ」や「TOKYO インテリアツアー」など、面白そうなタイトルが並んでいます。

-Newsletter REPRE
http://www.repre.org/repre/
表象文化論学会によるwebマガジン。年に3回発行されています。学会の活動報告や学会員の研究成果がおもな内容ですが、学会員が企画に携わったシンポジウムやイベントの報告も充実しています。「新刊情報」では学会員による著作（翻訳含む）がすべて取り上げられ、一部には紹介文もついています。最新の研究成果を知る足掛かりとしても有益です。

-panorama Web magazine
http://panorama-index.jp/webmag/
（panorama トップページ：http://panorama-index.jp/）
日本で活動する作家を紹介し、作品の販売に関わっているウェブサイトのwebマガジンです。さきのNewsletter REPREがおもに研究者視点のものであるのにたいし、こちらは作家がみずからの作品や活動について語るというかたちの記事が多くなっています。いくつかのシリーズ（「Interview & Dialogue」、「Report」、「Event」など）に分けられたwebマガジン部分のほか、作家紹介やギャラリーなどでの展覧会情報も充実しています。