10月21日は志賀直哉(1883‐1971年)の命日です。1910年、武者小路実篤とともに同人誌『白樺』を発刊し、白樺派を代表する作家となりました。白樺派の特徴は個人主義や自由主義、人道主義、あるいは私小説的な作風です。みずからの経験をもとに父親との葛藤を描いた『和解』は、それらの特徴をよくあらわしていると言えるでしょう。ほかに、唯一の長編小説『暗夜行路』や『小僧の神様』、『城の崎にて』、『清兵衛と瓢箪』といった作品があります。
国立新美術館の近く、青山霊園に志賀直哉のお墓はあります。著名人が多く眠る青山霊園には、なんと「著名人墓所検索システム」が設置されています。管理所で利用できるとのことです。
-青山霊園(都立霊園公式サイト内)
http://www.tokyo-park.or.jp/reien/park/index072.html
また、志賀直哉や武者小路実篤が生活を送った地である千葉県我孫子市には、白樺文学館が設立されています。青山霊園のある乃木坂駅から文学館最寄りの我孫子駅までは、東京メトロ千代田線で一時間ほど。秋の日の文学散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。
-我孫子市白樺文学館(我孫子市公式ウェブサイト内)
https://www.city.abiko.chiba.jp/event/shiseki_bunkazai/shirakaba/
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