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アネモメトリ -風の手帖-

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世界の展覧会*17

世界ではいま、どのようなアートに注目があつまっているのでしょうか。現地まで観に行けるわけではないけれど、知っているとなんだか嬉しい。どこか遠くの土地で開催される展覧会の情報をご紹介します。今回は、メキシコに焦点をあてた展覧会です。

Paint the Revolution : Mexican Modernism, 1910-1950. (フィラデルフィア美術館)
https://www.philamuseum.org/exhibitions/840.html
「革命を描く――メキシコのモダニズム、1910-1950年」。1910年のメキシコ革命を起点とした展覧会。革命以降、メキシコの芸術家や知識人たちは、国の行く末をめぐって激しく議論を交わしました。それは、かれらの作品制作に少なからぬ影響を与えているでしょう。この展覧会で取り上げられるのは、ディエゴ・リベラ(1886-1957年)やホセ・クレメンテ・オロスコ(1883-1949年)、フリーダ・カーロ(1907-1954年)など。絵画や写真はもちろん、メキシコ壁画運動の作品をデジタル画像で展示してもいるそうです。ウェブサイトでは12点の展示品を見ることができます(View Slideshow)。10月25日から2017年1月8日まで。

Mexique(1900-1950) (グラン・パレ)
http://www.grandpalais.fr/fr/evenement/mexique-1900-1950
「メキシコ(1900-1950年)」。フィラデルフィア美術館での展覧会と同様に、メキシコの20世紀美術に着目した展覧会です。ディエゴ・リベラやフリーダ・カーロ、ルフィーノ・タマヨ(1899-1991年)などの出品作家もかぶっています。異なるのは、芸術や文学、音楽などさまざま形式で表明されたメキシコの近代的な精神の起点を、1821年のメキシコ独立に置く点でしょう。ウェブサイトで公開されている展覧会のイメージ映像では、文化の混交から革命、アヴァンギャルドへの流れが、絵画や当時の映像を通して示されています。10月5日から2017年1月23日まで。