鎌倉のコミュニティに独特の個性を与えているのは、このまちの個人店だ。
ひとが集う場として、また、ひとをつなぐ中継地として、魅力的な個人店やその主(あるじ)が、このまちのコミュニティづくりに、ひと味違う味付けをほどこしている。
彼らが、ほかのまちの個人店の店主と明らかに異なるのは、コミュニティというものを強く意識し、また、それを語る言葉を持っている点である。
特に、今月号で紹介する2人の店主は、NPOなどの組織ではなく、あえて個人でこのまちに深く関わっている。
なぜ組織ではなく、個人としてまちに関わるのか。
その理由を知るために、彼らが今、見つめる先を追いかけた。
風信帖