アートとともにひと、もの、風土の新しいかたちをさぐる

アネモメトリ -風の手帖-

特集 地域や風土のすがたを見直す、芸術の最前線

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#98
2021.07

未来をまなざすデザイン

3 それぞれの受け継ぎかた 長崎・雲仙市

デザイナーの城谷耕生さんは2020年12月に急逝された。
『アネモメトリ』では、2021年5月号から、城谷さんの真摯な活動を振り返り、彼が根ざした雲仙市小浜の現在を取り上げている。4号連続の予定で、今回はその第3回目である。
前回は城谷さんがひらいた拠点「刈水庵」の歴代店長3名に話を伺った。刈水庵は過疎地域の活性化に取り組む「刈水エコヴィレッジ構想」の最初の一歩として、築80年の古い家を改修したショップ兼カフェである。そこには地元住民にとどまらず、国内外からさまざまな人が訪れる。城谷さんのデザインにふれたり、人との交流をはかることのできる懐の深い場となっている。
刈水庵をはじめ、小浜には他にも新たな場が生まれている。場を開き、育てながら継続することは容易ではない。今回はそのことを中心に話を進めていきたい。さらに、城谷さんのデザイン思想と行動は、STUDIO SHIROTANIのスタッフはもちろんのこと、仕事ではかかわりのなかった人にも影響を与えていた。城谷さんのヴィジョンはこの地域でどのように広がっているだろうか。

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(上2点)小浜町刈水地区の「刈水庵」 / (下3点)千々石(ちぢわ)町の「タネト」