3号にわたって、神奈川県真鶴町を取り上げる最終回。
真鶴で始まっている新しい仕事の業態や、さまざまな移住のありかたを見ていきながら、彼らを懐深く受け入れるまちのひとや店についても紹介してきた。
今号では、多様なひとを迎え入れながら、「真鶴らしさ」を保ち続けるまちそのものに着目したい。
このまちが「美の町」として知られるきっかけとなったのは、1993年に制定された「まちづくり条例」(通称「美の条例」)である。そこにふくまれるデザインコード「美の基準」は、まちづくりの関係者をはじめ、建築、デザインなどに関心を持つ多くのひとに注目され、高く評価されてきた。
真鶴に息づく「美の基準」とは何かを考えながら、話を聞き進めてみた。

(上2点)映像作家・松平直之さんの家からの眺め。家族が拾ってきた石がさまざまなところに / (下3点)公共施設「コミュニティ真鶴」は「美の基準」制定に関わった建築家・池上修一さんの設計。地元の小松石がふんだんに使われている