コミュニティの核にカフェをつくることは、まちおこしや地域づくりの定番となっている。例えば「コミュニティカフェ」と呼ばれる場の多くは、地域住民の居場所となることや、そこから何か新しい活動が起きることを期待してつくられる。しかし、そのような場はうまく機能しているのだろうか。実際に地域で活かされ、住民にとって生き生きと活動できる場になっているのだろうか。
今回の特集では3号にわたって喫茶ランドリーを取り上げる。喫茶ランドリーは、東京の下町にある「あまねく人に開かれた居場所」をモットーにしたカフェ。洗濯機、ミシン、アイロンが使える「まちの家事室」があり、イベントや展覧会もできる、いわば公民館的な場所となっている。この小さな店は、どのように地域とかかわり、地域にとってどんな存在となっているのだろうか。