東京墨田区の下町・森下にある”家事室のある喫茶店”喫茶ランドリー。そこには、個人がそれぞれやりたいことやできることをもちよって、分かち合うことから成り立つ公共があった。それはまわりにも広がって、訪れるひとのあいだにつながりを生み出し、まちのなかにひとの居場所をつくり出していた。
取材中、スタッフのモコさんからこの界隈の新しい動きについても伺うことができた。レコード販売やDJイベントをしているコンビニ(通称「レコードコンビニ」 )や、昼間は活版印刷で夜は立ち飲み屋になる「リズムアンドベタープレス(Rhythm and Betterpress)」(通称「活版立ち飲み」)と面白いところもあるという。
地理的には、隅田川を挟んで西にレコードコンビニ、東に活版立ち飲みがあり、2軒とも喫茶ランドリーから歩いていけて、喫茶ランドリーの田中さんや大西さん、お客さんたちもよく訪れるそうだ。
あたりをぶらぶらしてみた限りでは、静かな住宅街という印象だったので、そんなお店があるとは思いもよらなかった。喫茶ランドリーだけでなく、面白そうな、業態も新しい場があるなんて。このまちの変化に興味を持ち、さっそく訪ねてみることにした。
- 1)趣味と実益、整理も兼ねた「一石三鳥 」/ レコードコンビニYSHOP上総屋・進藤康隆さん1
- 2)自分が面白いから、地域も面白くなる / レコードコンビニYSHOP上総屋・進藤康隆さん2
- 3)活版印刷と立ち飲み屋を兼ねる / 「リズムアンドベタープレス」宍戸祐樹さん1
- 4) ルールをつくらず、自由に、発展的につながる / 「リズムアンドベタープレス」宍戸祐樹さん2
- 5)レコードコンビニの夜 お酒片手に、和気あいあいと
- 6)公共は「わたしたち」がつくりだす