世界ではいま、どのようなアートに注目があつまっているのでしょうか。現地まで観に行けるわけではないけれど、知っているとなんだか嬉しい。どこか遠くの土地で開催される展覧会の情報をご紹介します。
Power and Pathos : Bronze Sculpture of the Hellenistic World (ワシントン・ナショナル・ギャラリー・オブ・アート)
http://www.nga.gov/content/ngaweb/exhibitions/2015/power-and-pathos.html
「力と情念――ギリシャ世界のブロンズ像」。紀元前四世紀から紀元後一世紀までのヘレニズム期のブロンズ像(および関連作品)を特集した展覧会です。ブロンズという素材は、ダイナミックな表現やディテールの描写を可能にし、この時代の自然主義的な芸術を特徴づけることになりました。本展覧会では、オーストリアやデンマーク、フランス、イギリス、チュニジアやバチカンなど、各地の考古学博物館から彫刻が集められ、この時代におけるブロンズの重要性とヘレニズム彫刻の革新に光があてられます。2015年12月13日から2016年3月20日まで。
Welten der Romantik (アルベルティーナ美術館)
http://www.albertina.at/de/welten_der_romantik
「ロマン主義の世界」。この展覧会では、北ドイツにおけるプロテスタントのロマン主義の作品と、ナザレ派の運動およびウィーンの聖ルカ兄弟団におけるカトリックのロマン主義の作品を並べ、比較するという試みがなされています。それらを通して、構成や主題、モチーフの違いなどを浮き彫りにします。ウェブサイト上には、展覧会風景や作品の写真が充実しています。ぜひウェブサイトを訪れてみてください。2015年11月13日から2016年2月21日まで。(リンク先はドイツ語のページですが、本記事では英語のページを参照しました。この美術館のサイトには、ほんの一部ですが日本語のページもあります)。