1月10日は織田作之助の命日です。大阪の仕出し屋の息子として生まれ、大阪の庶民の暮らしを描く作品を多く遺しました。文学史上は、太宰治や坂口安吾とともに無頼派(新戯作派)に分類される作家です。代表作は『夫婦善哉』(1940)、駆け落ちした男女の顛末を描きだした作品です。タイトルは、大阪市南区の法善寺横丁にあるぜんざい屋の名前からきています。このお店はいまも「夫婦善哉」の赤い提灯を下げて営業しています。
織田作之助の作品は短編が多く、青空文庫でも多く公開されています。興味をもった方はぜひ読んでみて下さい。「夫婦善哉」を収録したものをはじめ、文庫本の短編集も多数出版されています。
-青空文庫、作家別作品リスト、No. 40 、織田作之助
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person40.html
織田作之助の生誕70周年を記念して1983年に創設された「織田作之助賞」を主催、運営する大阪文学振興会は、「関西文学散歩」というカルチャーウォーキングを開催しています。かなりの頻度で開催されているうえ、歩いたコースも記録されているので、地図を眺めながら報告を読んでみるのも面白いかも知れません。
-大阪文学振興会
http://odasaku.com/