ヴェネチア・ビエンナーレが5月13日から始まりました。また今年は、ドイツで5年に一度開催される現代アートの祭典「ドクメンタ」の開催年でもあります。今回と次回では、今年開催の国内外の国際芸術祭をいくつか紹介します。
-ヴェネチア・ビエンナーレ(2017年5月13日から11月26日)
http://www.labiennale.org/it/Home.html
(英語版:http://www.labiennale.org/en/Home.html)
現在世界各地で開催されているビエンナーレやトリエンナーレのモデルとなった国際芸術祭です。その歴史は1895年に始まり、美術だけでなく建築や映画、ダンス、音楽、演劇などの部門があります。今回の日本館の出品作家には岩崎貴宏、キュレーターには鷲田めるろ(金沢21世紀美術館)が選ばれています。
過去のビエンナーレの記録はASACに集められており、上記のウェブサイト Home → Arte→ Archivio から過去の展覧会記録を一部閲覧することができます。
-ドクメンタ(2017年6月10日から9月17日)
https://www.documenta.de/#
(英語版:https://www.documenta.de/en/#)
1955年から、4年ないしは5年に一度開催されている芸術祭で、今年は14回目にあたります。もとは、ナチス・ドイツによって「退廃芸術」とされた20世紀の前衛芸術を回顧する意図で始まりました。ほかの芸術祭に比べて各回のテーマを重視する傾向にあります。今回のテーマは「アテネから学ぶ」です。
これまでの記録は、ウェブサイトの「Retrospektive」のページで閲覧することができます。ディレクターや観客動員数、展示風景、参加アーティストの一覧など、基本的な情報が見やすく整理されています。英語版も充実しているので、ぜひ参照してみてください。
今後、国内で開催されるおもな芸術祭には、ヨコハマトリエンナーレがあります。テーマは「島と星座とガラパゴス」。8月4日から11月5日まで。
-ヨコハマトリエンナーレ2017
http://www.yokohamatriennale.jp/2017/