今年から来年にかけて、日本各地に「ポンペイの壁画展」が巡回しています。ナポリ近郊の古代都市ポンペイが、ヴェスヴィオ火山の大噴火によって火砕流に飲み込まれたのは、79年の8月25日のことでした。それ以降、その場にかつて都市があったことは知られていたようですが、ポンペイは長いあいだ地中に埋まったままでした。ポンペイの遺跡が発掘され始めたのは18世紀のことです。一瞬にして火砕流に飲み込まれたこの都市は、当時の壁画やひとびとの生活の様子を刻銘に伝えています。

「ポンペイの壁画展」は、森アーツセンターギャラリーからはじまり、現在は名古屋市博物館で開催中です。このあと、兵庫県立美術館、山口県立美術館、そして2017年には福岡へ巡回予定です。
-ポンペイの壁画展（名古屋市博物館）
http://www.chunichi.co.jp/event/pompei/

イタリアの文化財・文化活動・観光省のなかにあるポンペイ局のウェブサイトは、ポンペイを訪れる際の情報や、おもにヨーロッパで開催されたポンペイに関する展覧会の情報などを提供しています。展覧会情報は、Mostre ed Eventi→Archivioから見ることができます。
-POMPEII　SOPRINTENDENZA POMPEI
http://www.pompeiisites.org/
英語版　http://www.pompeiisites.org/index.jsp?idProgetto=2
（※　POMPEIIはラテン語、POMPEIはイタリア語です）。