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#93

マンガの聖地 手塚治虫記念館
― 兵庫県宝塚市

手塚治虫記念館は、阪急電鉄宝塚駅を東に降りて歩くこと10分、宝塚大劇場前を通る桜並木の遊歩道「花のみち」を抜けたところにあります。
兵庫県・宝塚は手塚治虫が5歳から24歳までの約20年を過ごした思い出の地で、ここに全国でも数少ない公営記念館として平成6年に開館しました。
この記念館には手塚治虫の業績を偲んだ様々な演出・仕掛けがあります。
まず建物正面は、未完の遺作『ガラスの地球を救え』をモチーフにした虹色に光る窓とドーム屋根の塔がそびえています。その奥は、宝塚歌劇にインスパイアされたとされる『リボンの騎士』に登場する城壁風のベージュ色の外壁に『ジャングル大帝』のレオや『鉄腕アトム』などキャラクターのレリーフを埋め込んだ本館が続きます。
入口広場には火の鳥の巨大なモニュメント、玄関前の敷き石にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェムよろしく、お茶の水博士やブラックジャックなど25のキャラクターの手形・足形が敷き詰めてあり、手塚ワールドに足を踏み入れるワクワク感を高めています。
1階はおもに手塚治虫がどのような人か分かるように構成されています。『リボンの騎士』の王宮風にデザインされたエントランスには手塚キャラが天井から壁、床に至るまでギッシリと埋め込まれています。左手奥には『火の鳥(未来編)』に登場する生命維持装置をモチーフにした展示カプセルが40本立ち並び、幼少から作家として地位を確立するまでの生い立ちが分かるようになっています。
2階では、マンガイラスト絵本、その他執筆本などの多様な作品を知ることができます。1500作品手塚漫画を手に取って読めるライブラリーや、ほとんどのアニメを観ることができる検索マシーン、キャラクターグッズの販売店などもあります。年に数回開催される企画展もここで行われ、手塚作品のほかにもゆかりの作家や現在注目の作家、作品を紹介しています。
地下1階には、1960年頃の仕事部屋再現や漫画やアニメの制作体験ができる工房があり、手塚治虫とのコラボレーションが楽しめるようになっています。
今年は手塚治虫生誕90年にあたり、いろいろな行事が予定されているそうです。

(有田若彦)

宝塚市立手塚治虫記念館
http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/tezuka/index.html

手塚プロダクション
https://tezukaosamu.net/jp/museum/index.html

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