2026年3月、ワークショップ「家族や私のための香りづくり」に参加しました。会場は、松江市郊外の古民家にある「銭湯アロマ(scent aroma)」のサロン。周囲に流れる水の音が心地よく、草花の芽吹きに春の訪れを感じます。
ユニークな屋号は、主宰・よしこさんの以前の仕事場が銭湯だったことに由来します。英語の屋号にある「scent」とは香りという意味で、お気づきの通り「銭湯」とかかっています。

「銭湯アロマ(scent aroma)」主宰・よしこさんによるアロマのおはなし
このワークショップでは、自分や家族のにおいと上手に付き合えるような、アロマ(植物由来の天然の精油)の特性を生かしたコロン作りを行います。
まずは3種類の体臭(汗臭、加齢臭、疲労臭)の発生プロセスと予防方法を学習。例えば「疲労臭」は、運動、労働、身体的・心理的ストレスが原因となり、血中に移行して皮膚から発生するアンモニア臭のこと。和らげるには、腸内環境の改善や疲労回復などのケア、心に働きかける香り(フローラル、パウダリー系)を用いて中和します。汗臭にはスパイス系や森林を思わせる香り、加齢臭なら柑橘系も良いなど、臭いによって適した精油が異なるそう。それぞれの精油が心身にもたらす作用(鎮静、強壮、抗不安、消毒など)を学び、よしこさんが目的別に調合した3種類の香りのレシピを基にコロンを作ります。

精油を6〜7種類用いてコロンを作ります
コロンの材料は「コンセントレイト」(スピリタスという度数の強いアルコールに精油を入れて1ヵ月経ったもの)と精製水。混ぜてから1ヵ月ほど置き、熟成させて使います。私は汗臭用のコロンを作りました。森林系の爽快さと柑橘系のプチグレン、華やかなイランイランの香りとのバランスが絶妙で、春から夏の季節に活躍しそうです。
ワークショップの後、よしこさんにお話を伺いました。東京から島根に移住したのは2022年。移住前は、アロマセラピストとしてハーブやアロマについて専門的に学びながら、「湯どんぶり栄湯」という銭湯で日常に寄り添う施術を行っていました。ハーブの特性をより理解するため、自分でハーブを育てたいという思いが高まり、島根県へ移住。自然農の研修生を経て、現在はハーブの栽培、アロマオイルトリートメントやワークショップ、アロマグッズの制作・販売をしています。

畑にはカモミール(ハーブ)が芽吹いていました

収穫したカモミールを使ったハーブティを試飲
そして今年の春から、カモミールやラベンダーなどのハーブティを販売する予定です。試飲したカモミールティはすっきりとして、リンゴのような、ほっとする香り。ハーブといえば外国産のイメージですが、島根でカモミールが育つことに驚きました。
人々の暮らしに寄り添い、助けとなるハーブやアロマ。今回、よしこさんのワークショップとお話を通じて、ぐっと身近に感じることができました。
取材協力
銭湯アロマ(scent aroma)よしこさん(英国IFA認定アロマセラピスト)
scent aroma
https://nagaruka.shopinfo.jp/
Instagram: @sento_aroma
(綾仁千鶴子)


