花よりだんごが楽しめる「鶴舞公園」 | アネモメトリ -風の手帖- | アートとともにひと、もの、風土の新しいかたちをさぐる

2024年２月15日にウェザーニュースが発表した桜開花予想（註１）によると、今年は例年よりも桜の開花ははやく訪れそうで、3月21日に開花が予測されている名古屋市内では、３つの桜の名所が有名です。１つ目は、山崎川沿いに植えられたソメイヨシノの桜並木で、これは河川敷工事の際に土の安定を目指して植えられたものです。２つ目は、名古屋城とその北側に広がる名城公園で、10種類の桜が楽しめることで知られています。３つ目は鶴舞公園で、1909年に開設された名古屋市内で最初に設置された公園で、今年の11月で115周年を迎える名所であり、「さくらの名所100選」（註２）にも選ばれています。
この鶴舞公園では、春から秋にかけて桜、チューリップ、バラ、菖蒲、紫陽花など多くの花が楽しめる名所としても有名です。

四季折々の花

桜たち

桜の開花と共に、８種類の桜が見られ、ソメイヨシノが主流を占める一方で、山桜やしだれ桜、八重桜といった他の品種も楽しむことができます。また鶴舞公園は夜桜見物の名所としても名高く、夜になると提灯によるライトアップで幻想的な雰囲気を演出します。昨年までは残念ながら桜の木の下でのお花見宴会は制限されていましたが、今年は一部のエリアが許可され、コロナ前のように、ライトアップされた夜桜の下で、お花見宴会を楽しむことが可能になりました。

25A60A6D-9B52-4DB7-B9F2-8DBEBC6D2A05_1_105_c

また新たなお花見が行える場所としても、2023年５月27日には、公園内の複数のエリアがリニューアルされ、新たな飲食店やイベントスペースが「TSURUMA GARDEN」として誕生しました。リニューアルにより、「自然とグルメが交わる」新たな魅力が加わりました。桜の下を散策し、ゆっくりとうららかな春の日の中の時間を過ごすのも、飲食店のテーブルから桜を眺めるのも、夜桜宴会を楽しむのも、人それぞれに春の訪れを祝う風情を味わうことができることでしょう。
いつの時代においても花よりだんごなのかもしれません。桜とともにグルメも楽しんで、春爛漫を満喫しましょう。