#6 2013.06 市と、ひとと、まちと。 ― 前編 高知の日曜市 文・編集 / 村松美賀子 写真 / 森川涼一 扉12345678 高知は「市(いち))のまち」だ。毎週日曜に立つ「日曜市」は、規模も集客も全国一といわれる街路市で、日の出から日没近くまで、大いに賑わう。また、月曜以外はすべて、規模は小さいながらも市が立つ。そのどれもが農作物や食品中心。高知の市は、人々の生活に深く根ざした存在だ。 その場にあるのは、モノを介した売り手と買い手の確かなやりとり。コミュニケーションの原点ともいえる、素朴な市のありかたは高知の大きな魅力となっている。 1)市のまち、高知 2)日曜市を歩く 土佐の食と、風土と 3)日曜市を歩く “手づくり”と“手間ひま” 4)日曜市を歩く “市ならでは”の品質 5)300年の重みと紆余曲折 無形の文化財として 6)共存と存続と 7)行政とともに 「街路市係」の存在 8)信頼関係とすこやかさ 扉12345678