アートとともにひと、もの、風土の新しいかたちをさぐる

アネモメトリ -風の手帖-

特集 地域や風土のすがたを見直す、芸術の最前線

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#109
2022.06

道後温泉アートプロジェクト 10年の取り組み

地域×アートの課題と実践を探る 2

日本最古の湯のひとつといわれる愛媛県松山市の道後温泉。観光の目玉である道後温泉本館がまもなく長期保存修理工事に入るというまちの危機感を背景に、地域活性化策のひとつとして道後温泉のアートプロジェクトが始まった。
2014年、道後温泉本館改築120周年記念事業として開催された初のアートフェスティバル「道後オンセナート2014」は、草間彌生をはじめとするアーティストがホテルや旅館の各一室を手がけた「泊まれるアート作品」が話題を呼び、多くの宿泊者が訪れて経済的にも効果をあげた。その成功体験に後押しされて、その後も道後のアートプロジェクトは、毎回かたちを変え、試行錯誤を重ねながら継続し、現在2024年度までの3ヵ年計画「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」の一貫として、3回目となる道後オンセナート2022が開催中だ。
前回は、このフェスティバルの成り立ちと現在進行中のプロジェクトを、プロデュースを手がける外部プランナーの視点から振り返った。今回はオンセナートに関わる地域の人びとにお話を伺う。まちと人がどのように変わったのか、地元の目線で道後温泉のアートプロジェクトを考える。

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(上2点)髙橋匡太さんのイルミネーション作品「ひかりの実」。地元の小学生たちが、果実袋に描いたイラストに電球を仕込み、道後公園に設置する。2014年から継続するプロジェクト / 山澤商店の倉庫は2019年のプロジェクト以来、ギャラリーに