アートとともにひと、もの、風土の新しいかたちをさぐる

アネモメトリ -風の手帖-

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世界の展覧会*9

世界ではいま、どのようなアートに注目があつまっているのでしょうか。現地まで観に行けるわけではないけれど、知っているとなんだか嬉しい。どこか遠くの土地で開催される展覧会の情報をご紹介します。

International Pop (フィラデルフィア美術館)
http://www.philamuseum.org/exhibitions/825.html
「インターナショナル・ポップ」。イギリスとアメリカで誕生し、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、日本へ広がったポップ・アートを年代順に取りあげた展覧会です。1956年から1972年の絵画、彫刻、コラージュやインスタレーション、映像など幅広い作品を扱っています。ウェブサイトでは短い紹介動画が公開されており、展示作品の雰囲気をつかむことができます。以前このコーナーでご紹介したテート・モダンの「世界はポップになる(The World Goes Pop)」(「世界の展覧会*6」参照)と比べてみるのも面白いかも知れません。2016年2月24日から5月15日まで。大人$20、シニア(65歳以上)$18、学生$14、12歳以下無料。

趣の味――趙晟黙(チョ・ソンモク) (国立現代美術館、果川館)
http://www.mmca.go.kr/jpn/exhibitions/exhibitionsDetail.do?menuId=1010000000&exhId=201512010000374
韓国の国立現代美術館、果川館で定期的に開催されている「韓国現代美術家シリーズ」の一環をなす展覧会です。趙晟黙は1940年生まれの彫刻家で、同時代的な風潮から距離を置きつつ独自の造形を築いてゆきました。この展覧会は、初期のドローイングから1980年代の《メッセンジャー》シリーズを経て、近年の作品までを網羅する大規模な個展とされています。ウェブサイトで公開されている作品からも、この一連の流れを概観することができます。2015年12月1日から2016年6月6日まで。観覧料2,000ウォン。(リンク先は日本語のページですが、韓国語、中国語、英語のページもあります)。