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アネモメトリ -風の手帖-

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パリの風景*1 諸聖人の日と死者の日

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京都の街の風景が暦とともに小さな変化を見せるように、パリの風景も暦を映しだします。新旧、大小の博物館やギャラリーがたくさん京都にあるように、パリにもさまざまな博物館があります。季節ごとのパリの風景や、ちょっとマイナーな博物館などをご紹介します。

カトリックの暦で11月1日は諸聖人の日(la Toussaint)、翌日2日は死者の日です。フランスではこの時期、お墓詣りをします。それに合わせてか、フランスの学校は10月の最終週から11月はじめにかけて、一週間ほどのバカンスに入ります。
お墓に供えられる花としては菊が一般的ですが、日本とのおおきな違いは、切り花ではなく鉢植えをお供えする点でしょうか。墓石のうえやそばに、菊の鉢植えが並べられます。墓地全体も整備され慰霊碑や骨壺安置所の付近も色とりどりの花で溢れるので、この時期は墓地を散歩するひとびとも増えます。
写真はパリ11区のペール・ラシェーズ墓地(le Cimetière du Père Lachaise)の骨壺安置所。この墓地には、作家のバルザックやマルセル・プルースト、画家のドラクロワやモディリアニなどが眠っています。