イタリアの画家、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョは、7月18日に熱病でその生涯を終えたと言われています(死因は、当時の画家に多かった鉛中毒とする説もあります)。写実的な表現や強烈な明暗法(キアロスクーロ、あるいはテネブリズム)を用い、バロック絵画の形成に影響を与えました。昨年の春、日伊国交樹立150周年を記念して国立西洋美術館で開催された「カラヴァッジョ展」で作品をご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
カラヴァッジョの作品はインターネット上のギャラリーでも多く見ることができます。たとえば、イタリアの美術史をまとめているウェブサイトStoriadellarte.comではカラヴァッジョ紹介ページの下、Immaginiから作品を見ることができます。カラヴァッジョに限らずビザンチンからイタリアのロマン主義までを扱ったサイトです。
-Caravaggio (Storiadellarte.com)
http://www.storiadellarte.com/biografie/caravaggio/vitacaravaggio.htm
(トップページ:http://www.storiadellarte.com/)
また、以下のウェブサイトはカラヴァッジョの全作品を公開しています。
-Caravaggio, The Complete Works
https://www.caravaggio-foundation.org/
国内でも浩瀚なカラヴァッジョ研究が出版されています。
-岡田温司編『カラヴァッジョ鑑』人文書院,2001年。
(http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b66377.html)
カラヴァッジョをめぐる論集。歴史や音楽、文学、映画、思想などさまざまな切り口からカラヴァッジョのすがたを明らかにしています。
-宮下規久朗『カラヴァッジョ 聖性とヴィジョン』名古屋大学出版会,2004年。
(http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0499-0.html)
生涯と作品、かれの影響などを通してカラヴァッジョの本質に迫る一冊です。第27回サントリー学芸賞、第10回地中海学会ヘレンド賞受賞。