世紀末ウィーンの美術を牽引した画家、グスタフ・クリムトは、1862年7月14日、ウィーン郊外バウムガルテンに生まれました。ウィーンの美術史美術館やブルク劇場の装飾を請け負い、その仕事で高い評価を受けますが、ウィーン大学講堂の天井画デザインをめぐる論争を機に、保守的な美術家団体からの脱却(分離)を決意。ウィーン分離派を結成します(1897年)。クリムトは、ウィーン分離派の初代会長を務めました。
ウィーン分離派は、独自の展示施設、セセッション館(分離派会館)を設け、みずからの活動を積極的に発信してゆきました。現在、このセセッション館ではクリムトの作品《ベートーヴェン・フリーズ》(1901年)が常設展示されているほか(ウェブサイトのBeethoven Friezeのページでは、この作品がはじめて公開された1902年の様子を見ることができます)、現代アートの展覧会も開催されています。
-セセッション館(分離派会館)
http://www.secession.at/
英語版 http://www.secession.at/en/
手のひらのデザイン