アートとともにひと、もの、風土の新しいかたちをさぐる

アネモメトリ -風の手帖-

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地域とアート

2010年に始まり、今年で3回目の開催となった瀬戸内国際芸術祭の春の会期がまもなく終了します。昨今、日本では、地域おこしや地域デザインの一環として、各地域の特徴を活かした芸術祭やアートイベントが開催されることが多くなりました。主催となる団体の性格や目的、地域とアート(あるいはアーティスト)の関わり方はさまざまですが、開催地への関心を高めたり、開催地内でのひとびとの交流を活性化したりする可能性がアートに見出されているのは確かでしょう。いっぽうで、地域とアートが関わる事業の分析や歴史的な位置付けの考察などはまだ少ないように思われます。今回は、地域とアートに関してまとめられたもので、最近リリースされたものをご紹介します。

藤田直哉編著『地域アート 美学/制度/日本』堀之内出版、2016年。
-地域アート(版元ドットコム)
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784906708550
-堀之内出版
http://www.horinouchi-shuppan.com/
うえのページでは執筆陣と目次が公開されています。また、出版社のウェブサイトには特設サイト(Home→Books→特設サイト)が設けられ、制作日誌を閲覧することができます。現在活躍するアーティストや批評家、学者による討議や論稿をまとめたものです。

『地域に根差したアートと文化~大阪市:地域等における芸術活動促進事業』(2015年度)調査報告書
-アートNPOデータバンク(NPO法人アートNPOリンクウェブサイト内)
http://arts-npo.org/artnpodatabank.html
上記のサイトで報告書のPDFファイルをダウンロードすることができます。NPO法人アートNPOリンクによって公開されたもので、世界各地の芸術文化活動や日本の状況についての考察、実際の事業のレポートや調査報告などもりだくさんの内容です。