北海道の食べ物と言ったら何を思い出しますか?
北海道三大(札幌・旭川・函館)ラーメンでしょうか。ザンギやジンギスカンなども頭をよぎりますね。近年はスープカレーも日本全国に北海道の食べ物として周知されるようになってきました。
スープカレーは、薬膳スープにスパイスを効かせたものが原型で、1970年代に「アジャンタ」というお店が提供していた30種類のスパイス、漢方薬15種類から作り出した「薬膳カリィ」がそのルーツと言われています。その後、札幌の「マジックスパイス」が「薬膳カリィ」をインドネシアの鶏肉のスープ料理であるソトアヤム風にアレンジしたスープを「スープカレー」と名付け、具だくさんでスパイシーでさらさらとしたカレーとして、少しずつ人気を集めていきました。

薬膳カリィ本舗アジャンタ
「とりなすかりぃ」

薬膳カリィ本舗アジャンタ店内
札幌を中心に広がったスープカレーは、今や北海道の定番グルメとなり、現在では日本全国にスープカレー店が出店しています。急速に日本全国に広がったのは、俳優・タレントとして活躍する大泉洋さんが所属する「TEAM NACS」が出演していた北海道のローカル番組『水曜どうでしょう』の中で、大泉さんがスープカレー好きを公言したことも大きな要因のようです。番組視聴者の間で「札幌に行ったらスープカレー!」という流れが生まれ、各地のイベントやメディアでもスープカレーが紹介されるようになった影響もありました。

Hokkaido Soup Curry Suage丸の内店
その後、2000年代には東京や大阪など大都市圏にスープカレー専門店が続々と登場し、スパイス料理や健康食に対する関心の高まりとも重なり、スープカレーは受け入れられていきます。
スープカレーの魅力はなんといっても、自由さと素材の力強さです。スープのベースは鶏ガラや野菜、魚介などから丁寧に取られ、そこに数十種類のスパイスを組み合わせます。そこに、北海道産の大きくカットされた野菜や、やわらかく煮込まれた骨付きチキン(豚角煮、ラム肉、ザンギなどもあり)がドンと入っていたりします。スープの辛さ、種類、トッピングが選べるお店が多く、自分だけの一杯を楽しめるのも楽しみの一つです。
元祖スープカレー「アジャンタ」で食してみた「とりなすかりぃ」は、想像していた薬膳の香りが強いスープではなく、さらりとして辛さもマイルドでとても食べやく、スープカリーと合わせていただく飲み物の定番のラッシーも濃厚でおいしかったです。

スープカレーGARAKU千歳店
次に訪れたのは、札幌市中央区に本店があり、東京やタイのバンコクにも出店している「スープカレー GARAKU」千歳店です。さらりとしているけれどコクのある辛さが選べるスープに大きなチキンレッグと野菜の組み合わせの定番スープカレーです。

Rojiura Curry SAMURAI.
「チキンと1日分の野菜20品目」
私の一押しのスープカレーは、全国20店舗展開している「Rojiura Curry SAMURAI.」。レギュラー、マイルド、ココナッツ、マイルドココナッツの中から選んだスープにドンと入っているチキンレッグ、その上に大きくカットされた北海道野菜がたっぷりと入って、見ごたえ食べごたえが満載です。
北海道の食材をふんだんに使い、自由にアレンジができるスープカレーは、今も進化を続けています。
北海道の新定番、スープカレー。あなたもお好みの味を探
参考
薬膳カリィ本舗アジャンタ、https://www.ajanta.jp/(2025年7月5日閲覧)。
GARAKU、https://s-garaku.com/(2025年7月5日閲覧)。
SOUL FLOWER「Rojiura Curry SAMURAI.」、https://samurai-curry.com/(2025年7月5日閲覧)。
にっぽんの郷土料理観光事典、https://kyoudo.kankoujp.com/soup-curry/(2025年7月5日閲覧)。
ベル食品「7月22日はスープカレーの日」、https://www.bellfoods.co.jp/special/soupcurry/(2025年7月5日閲覧)。
BRUTUS「半世紀にわたるエポックな味を辿る。『札幌スープ』カレークロニクル〜前編〜」、https://brutus.jp/curry_sapporo_chronicle01/(2025年7月5日閲覧)。
Think LOCAL「人気ご当地グルメに成長した、ローカルの味。札幌スープカレーのルーツとは?」、https://think-local.dmdepart.jp/story/20230404hokkaido2/(2025年7月5日閲覧)。
(古月真奈美)