宮崎へと向かう途上、伊丹空港のロビーで、都城市立図書館が2018年度グッドデザイン賞を受賞したというニュースを耳にした。
同賞には数多くの部門があり、そのなかの一般・公共向け取り組み部門での受賞だという。かつて街の中心部に建ち、多くの人に利用されたショッピングモールが利用者の減少により閉鎖、その建物を構造はそのままにリノベーションした施設だけに、「デザイン」の持つ意味は多様だろう。内装や、インテリアなど目に見える部分のみならず、人々が集まる場所や機能そのものをデザインし直したことが受賞要因のひとつではないか。その理由を確かめるべく宮崎空港からバスに揺られること小一時間、都城市立図書館を訪れた。
なぜ宮崎市からも距離のある盆地の図書館が、今年の春のオープン以来大きな話題を呼び、異例の来館者数を記録しているのだろうか。