空いているから、開いているまち
上編の6月号では、尾道の空き家と都市機能にひかれて移住した音楽家のトウヤマタケオさん、ライブハウスもなかった尾道で伝説の音楽ライブを企画してきた「れいこう堂」の信恵勝彦さんに話を聞いた。彼らの言葉を通して、現在の尾道には「空いているから、開いている」という側面もあるのではないかと思わされた。そのことが、このまちへやって来た人々に「やればできそうな気がする」という感覚を与えている。
今号では、向島でチョコレート工場を始めた男性、海外から家族で移住してきたデザイナーの女性に話を伺い、尾道特有の「やればできそうな気がする」感覚について、引き続きつまびらかにしてみたい。
1)最初からぶっちぎりたかった——中村真也さんに聞く(1)
2)音楽とアートとチョコレートのいい関係——中村真也さんに聞く(2)
3)ベルリンに似た空気を感じて——長江青さんに聞く(1)
4)「できること」が見え隠れするもどかしさ——長江青さんに聞く(2)