0号では仙台を取りあげて、本を通してひととまちがつながり、小さな動きが東北全体に広がっていったようすを紹介した。仙台に根ざした小冊子や出版レーベルが生まれ、それらを扱うブックカフェとともに、やがて大きなブックイベントを立ち上げまちを包み込んでいく。点から線へ、そして面へ。行政や企業の手はほとんど借りず、本に関わる仕事にたずさわる個人のつながりでやってきたのだった。 今号は盛岡に伺った。全国的にも知られたリトルプレス『てくり』を中心に、住む場所への愛着や、まちの記憶を残すことなどについて考えてみた。
風信帖