32号、33号で特集した柳原照弘さんは「デザインする状況をデザインする」デザイナーだ。プロダクトや空間をつくるのが仕事だが、それ自体が目的というより、必要とされる「状況やしくみ」を実現するために、プロダクトを開発したり空間をつくっている。
昨年は、柳原さんの手がけた有田・2016/ projectがついにデビューとなった。誕生から400年を迎える有田焼の再生を目指して、地元の作り手や行政が一体となり、数億円を投入した一大事業である。佐賀県とオランダが提携し、柳原さんとオランダ人デュオ・ショルテン&バーイングスのクリエイティブディレクションのもと、国内外のデザイナー16組と、有田の窯元と商社がチームになって商品開発を行い、ブランドを立ち上げた。最初から世界発信するという、日本の伝統産業としては画期的なプロジェクトでもあった。33号で取り上げたときは、好循環が始まり、商品開発に着手したころだったが、その後どのように展開し、現在はどこに向かっているのだろうか。京都から大阪に事務所を移した柳原さんの状況も併せて、「その後」の話を伺ってみた。
柳原照弘(やなぎはら・てるひろ)
1976年香川県生まれ。デザイナー。2002年自身のスタジオを設立。デザインする状況をデザインするという考えのもと、国やジャンルの境界を超えたプロジェクトを手がける。KARIMOKU NEW STANDARDや1616/ arita japan 等の国内ブランドの設立に携わるほか、国外の企業にもデザインを提供している。作品所蔵:フランス国立造形センター(CNAP)等。DESIGNEASTディレクター。佐賀県有田焼創業400年事業「2016/ project」のディレクターを務めた。共著に「リアルアノニマスデザイン」(学芸出版)、「ゼロ年代11人のデザイン作法」(六曜社)など。 http://teruhiroyanagihara.jp/
2016年、アトリエを京都・北山の一軒家から、大阪・船場のモダンなビルに移す。ギャラリー、ショップなども併設している。
1976年香川県生まれ。デザイナー。2002年自身のスタジオを設立。デザインする状況をデザインするという考えのもと、国やジャンルの境界を超えたプロジェクトを手がける。KARIMOKU NEW STANDARDや1616/ arita japan 等の国内ブランドの設立に携わるほか、国外の企業にもデザインを提供している。作品所蔵:フランス国立造形センター(CNAP)等。DESIGNEASTディレクター。佐賀県有田焼創業400年事業「2016/ project」のディレクターを務めた。共著に「リアルアノニマスデザイン」(学芸出版)、「ゼロ年代11人のデザイン作法」(六曜社)など。 http://teruhiroyanagihara.jp/
2016年、アトリエを京都・北山の一軒家から、大阪・船場のモダンなビルに移す。ギャラリー、ショップなども併設している。