アートとともにひと、もの、風土の新しいかたちをさぐる

アネモメトリ -風の手帖-

風を知るひと 自分の仕事は自分でつくる。日本全国に見る情熱ある開拓者を探して。

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#142

創造性は誰の中にもある、未来を描く力
― 浅井由剛

(2024.09.08公開)

デザイン事務所・株式会社カラーコードの代表である浅井由剛(ゆうごう)さんは、日々のデザイン業務と並行して、「デザイン思考」と「アート思考」を掛け合わせながら、人々の創造性を伸ばす学びの機会を多くつくっている。創造することはクリエイターの特権ではなく、誰の日常の中にも何気なくあるもので、それに気づくチャンスをつくりたいと浅井さんは言う。今回は、浅井さんに「デザイン思考」と「アート思考」とはどのようなものなのか改めて紐解いてもらいながら、創造性を育てることが、デザイナーでもアーティストでもない人々の日常にどのように有効に作用するのかを教えてもらった。

デザイン事務所・株式会社カラーコードは、東京神田の商店街を抜けた雑居ビルに、数社の仲間たちとオフィスをシェアして入居している

デザイン事務所・株式会社カラーコードは、東京神田の商店街を抜けた雑居ビルに、数社の仲間たちとオフィスをシェアして入居している

一緒に入居している仲間には、ビルの緑化を推進し、屋上菜園をつくる事業をしている企業も。屋上は緑でいっぱい

一緒に入居している仲間には、ビルの緑化を推進し、屋上菜園をつくる事業をしている企業も。屋上は緑でいっぱい

———まずは浅井さんの現在の活動を教えてください。

デザイン事務所・株式会社カラーコードの代表取締役をしています。その他に、京都芸術大学大学院の学際デザイン研究領域の准教授、静岡県の地域づくりアドバイザー、創造性アート思考研究会の代表幹事、子どもたちがプロのクリエイターと一緒にローカルマガジン(地域情報誌)をつくるプロジェクト・「こどもローカルマガジン COLOMAGA project(コロマガプロジェクト)」の代表などをしています。
デザイン事務所としては、さまざまな企業からプロジェクト単位でお仕事を請けて、プロジェクトのマネジメントからはじまり、動画やウェブ、リーフレットやロゴなどのデザインを手がけています。
制作と並行して、一般の方向けのデザインやアートの講座をしたり、企業に向けてのデザイン思考、アート思考をベースにした創造性人材開発の研修などもしています。

「小室山ムーンライトカフェ」 静岡県伊東市の観光ブランド創出プロジェクトにおける企画のひとつ。海に映し出された月あかりのムーンロードを、普段夜は入ることの出来ない山頂のカフェで楽しむ

小室山ムーンライトカフェ
静岡県伊東市の観光ブランド創出プロジェクトにおける企画のひとつ。海に映し出された月あかりのムーンロードを、普段夜は入ることの出来ない山頂のカフェで楽しむ

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カラーコードが主宰する、ツキイチデッサン教室の様子。デザイン思考の問題発見の能力を高める観察力をつけるデッサン教室を月に1回開催している。絵を描くのが初めてだった多くの人が毎月通う

カラーコードが主宰する「ツキイチデッサン教室」。デザイン思考の問題発見の能力を高める、観察力をつけるデッサン教室を月に1回開催している。絵を描くのが初めてだった多くの人が毎月通う

———浅井さんが「創造性の力」に触れた原体験はなんだったのでしょう。

子供の頃に見ていた家族の姿がベースにあります。まず、母親がなんでも手づくりでつくる人でした。幼稚園の頃にはじまった仮面ライダー1号のマスクを、ちゃんと被れる設計で手づくりしてくれて、友達も玩具店で販売されているマスクよりもこっちの方がいいってうらやましがってました。祖父も必要なものは棚でも物置でも、材料を見つけてきて自分でつくる人でした。この体験は、幼少の頃からブリコラージュ(手仕事)をずっと傍で見ているようなもので、ここで何かをつくることを覚えたと思います。
もうひとつの原体験は、大学を卒業してから3年くらい世界を放浪していた時のことです。イスラエルで寮付きの仕事をしていた時、東洋人は僕一人で、目を合わせてくれなかったり、無視をされたりと差別を受けたんです。ある夜、ルームメイトのアメリカ人と一緒に、プリンスというミュージシャンの絵を壁に描いたら、その絵がすごいという話が一気に広がって、次の日からいきなりヒーローみたいな扱いに変化して差別が無くなったんですね。表現は共感や尊敬が集まるし、いろいろなことに繋がると感じた体験でした。
会社のカラーコードという名前も、かつて白人と黒人の肌の色を規定した用語からきています。自分の出自は有色人種なんだけれど、積極的に白人文化にオリジナリティをぶつけていきたいという気持ちを込めています。


「デザイン塾@三島」参加者のプレゼンテーションの様子

「デザイン塾@三島」参加者のプレゼンテーションの様子

———これまでのお仕事で特に印象的なものを教えてください。

静岡県の三島市と一緒に行った「デザイン塾@三島」というプロジェクトは特に印象深いです。今でこそ地方のデザイナーはひとつの働き方のスタイルとして注目されていますが、7、8年前はそうではなく、デザインに価値があると理解している地方のクライアントが少なかったので、どうしても仕事の単価が安くなってしまう。そうすると、彼らの自己肯定感も低くなってしまう。それを打破しようと「デザイン塾@三島」では地元の企業とクリエイターを組ませて新しいプロジェクトを企画し、市民に発信をする場を設けました。


「デザイン塾@三島」参加者との記念撮影

「デザイン塾@三島」参加者との記念撮影

当時このプロジェクトに参加してくれた地方のクリエイターたちと話をすると、デザイン塾をきっかけに意識が変わって自分でプロジェクトを立ち上げたり、デザイン塾からの繋がりでいろんな仕事ができるようになったと言ってくれる人が多くて嬉しかったですね。クリエイター自身の創造的自己効力感をつくれたこと、また地方でのクリエイターの立場の向上において、かなり効果を出せたと思っています。


浅井さんの10年来のプライベートワーク。東京を中心に、町の中の建築物が有機的な様相に変化する様子を撮り溜めている。「再開発された都市の、誰かの頭の中に住むような居心地の悪さも、年月が経ち、そこに住む人々の意識の集合が載ってくることで面白い情景へと変化していきます」と浅井さん

浅井さんの10年来のプライベートワーク。東京を中心に、町の中の建築物が有機的な様相に変化する様子を撮り溜めている。「再開発された都市の、誰かの頭の中に住むような居心地の悪さも、年月が経ち、そこに住む人々の意識の集合が載ってくることで面白い情景へと変化していきます」と浅井さん

———浅井さんはクリエイティブ業界外の人々にも、「デザイン思考」「アート思考」を伝えています。改めてお聞きしますが、それらはどういったものなのでしょうか?

「デザイン思考」は、ここ最近のものと思っている人が多いと思いますが、はじまりは1960年代です。デザインは問題を解決するものという考え方がつくられたのがこの頃です。
ホルスト・リッテルとメルビン・M・ウェバーにより、「Wicked Problem(厄介な問題)」という「決定的な解決策のない問題」の概念が提唱され、それを解決するものがデザインだと言われました。そのWicked Problem(厄介な問題)に対して、デザインは造形や機能を考えるだけではなく、ものごとのインサイト(隠れた本質)をつかみ取り、イノベーションを起こす「リベラルアート」であると主張したのは、リチャード・ブキャナンです。
この考え方が元になり、インサイトを見つけるデザインをビジネスに応用し、それを一般の人にもわかりやすく体系化したいったのが、スタンフォード大学のデザインスクール・d.school(ディースクール)です。さらにそれを「Design Thinking(デザイン思考)」として、自分たちのビジネスとして広めていったのがアメリカのデザインファーム・IDEO(アイディオ)です。
デザイン思考は、なにかをつくり出すプロセスを「共感」「問題定義」「創造」「プロトタイプ」「テスト」という5つのステップであるとしています。僕は、この5つのステップは何かをつくり出す工程としてとてもわかりやすいと思っています。多分、この工程しかないと思います。ただ、かなり強引に5つにまとめているので、受け取り手の自由な解釈を入れる余地が大きく残っていて、人によってはプロセスの途中で迷ったりします。
デザイン思考の第1ステップは「共感」ですが、この共感のステップはもっと掘り下げて考えないとなかなか理解するのはむずかしいと思います。共感は観察から始まりますが、では何を観察すればいいでしょうか? 観察するためにはしっかりした視座も必要になります。どんな対象をどの視座から観察するのか? その「視座」は、自分自身と対話して構築された「私自身」がそこにない限り得ることができないのです。
ただ対象を眺めるだけでは、深いインサイトを見つけることはできません。自分がどのように社会や人間と対峙して、どんな価値をつくり出していきたいかを明確にするための「私自身」と向き合う思考に「アート思考」が有効なんです。つまり、デザイン思考にはアート思考が必要なんです。
一方でアート作品をつくる際も、デザイン思考のステップを踏みます。アイデアを出してプロトタイプをつくってテストをする工程なくしては何もつくり出すことは出来ないですよね。一つものをつくり出すためには、デザイン思考とアート思考をセットで考える必要があります。

『伊東市 観光ブランドブック』 まず自分の内側を深掘りする内省をしてから外に向かってアイデアを創出する、アート思考のプロセスを参考に制作された

『伊東市 観光ブランドブック』
まず自分の内側を深掘りする内省をしてから外に向かってアイデアを創出する、アート思考のプロセスを参考に制作された

———ただ、クリエイティブを生業としていないと「自分には難しくてよくわからない」という反応もあると思うんです。どのようにその垣根を取り払いコミュニケーションをしていくのでしょうか。

それが一番難しいんです。最近は変わりつつもありますが、残念ながらアーティスト的な思考の方法は小・中・高の学校では教えてはいません。教えてくれなかったことをやれと言われても誰もわからないと思うので、どうにか広めていけないかというのが、根本的な自分の活動の原理になっています。
美大受験をする時は、作品をつくるために予備校で絵を描く技術を習得するわけですが、真剣に絵を上手く描きたいと思うと「自分とはなんだ」を徹底的に考えないとなりません。それがファインアートのアーティストにしても、デザイナーにしても、クリエイターとしての最初の一歩になるわけですが、それはたまたま僕がデザイン関係の進路を選択したから体験できたことで、そうではない大学や企業で考える機会はありません。
デザインやアートはセンスだと言われますが、センスもある程度までは訓練だと思っているので、チャンスがあれば、どんな人でもある程度までは創造性が上がっていくと思っています。
まずは、そんなことを多くの人に伝えていきたいと思っています。

———創造するための思考はクリエイターだけが持てる特権ではなく、誰にでも開かれているのですね。

その通りです。誰にでもクリエイティビティはあるという考え方のベースに、ジェームズ・C・カウフマンとロナルド・A・ベゲットが提唱した「創造性の4C」というものがあります。人の中には「mini-C」「little-C」「Pro-C」「Big-C」という4つのクリエイティビティの段階があるという考え方です。
mini-Cというのは人々が普段の生活の中で常にしている工夫です。例えば、料理を美味しくつくるにはこんなことやればいいよね、というような。そこからプラクティスを経てlittle-Cへステップアップします。そこからさらにPro-Cへと移るために必要な条件は「賞賛」です。賞賛されることによってPro-C、つまりプロになるんですね。これは自分もその通りだと思います。例えば、自分が工夫してデザインができたとしても、周りから賞賛されなければプロのデザイナーとしては認められないですよね。そこから先のBig-Cというのは、例えばピカソのような、時代性や偶然性が合致した結果生まれたレジェンドを指します。
僕はこの考え方が好きで、自分の活動に引き寄せると、皆さんの中のmini-Cをlittle-Cにするためのチャンスはいろんなところにあるので、その訓練をしていけたらと思っています。

京都芸術大学藝術学舎のアート思考講座の様子。個々の内省のあとに、グループでビジョンを共有し、コラージの手法で表現をする

京都芸術大学藝術学舎のアート思考講座。個々の内省のあとに、グループでビジョンを共有し、コラージュの手法で表現をする

———創造性の種は誰しもの日常にあるのですね。では、それを育てていく方法を具体的にどう伝えるのでしょうか。

京都芸術大学藝術学舎で毎年5日間のアート思考の講座を持たせてもらっています。そこでは皆さんに、まず子供のときに戻ってくださいと話します。これはまだ仮説なんですけれど、創造性の高い人は自分の過去に戻るための自分自身のストーリーができていることが多いと思います。それは記憶の太い通り道になって、現在と過去を自由に行き来できる人が多いと感じています。
それから、自分の今やりたいことを100個のウィッシュリストにして、自分のなりたい姿、やりたいことを抽出します。これは、欲望や希望なんですけれど、抽象化していくと、私の在り方の輪郭が見えてきます。
さらに、なんでもいいので気づいたものを100枚写真に撮って、自分が外側に対してどんな見方をしているのかを考えてもらいます。日常の生活では目に入ってくるものを一つひとつ気にすることはないと思いますが、これをやると、無意識のうちに自分が気にしているものがわかってきます。
この2つの行為を組み合わせると、私自身はどんな人で、どんなことに興味関心を持っているのかが理解できてくるんです。
この気づきをベースに、100年後どんな世界になればいいかを考えて言葉にし、コラージュで表現してもらいます。
子供の頃からこれまでを俯瞰しながら自身のなりたい姿を明確にした上で、自分を外側に開きながら、未来の社会に対してビジョンを持てる自分をつくってもらうんです。
この講座では、クリエイターとしての、本当にはじめの一歩を踏み出すためのアクションを伝えています。

最終講義では、それぞれのグループのアイデアのコンセプトと表現のコンセプトを発表する

最終講義では、それぞれのグループのアイデアのコンセプトと表現のコンセプトを発表する

———創造性は日々の生活にどう影響すると考えられますか。

アーティストが表現しているものは、過去を見つめることもありますし、決して明るいものばかりではないのですが、根底には未来への視点があると思います。アーティストやデザイナーではなくても、日々の中で物をつくり出していくことは、社会に対して効果があるかないかは別として、未来に対してのポジティブなアクションになります。そこから個々の創造性が上がっていくことで「自分がクリエイティビティを発揮することで社会が明るくなっていく」とみんなが思えたら、そんなに楽しいことはないですよね。
創造性を発動することで、ポジティブに人生を歩めるようになると考えています。

こどもローカルマガジン COLOMAGA project(コロマガプロジェクト) 長野県安曇野市『AZUMO』制作の様子 Photo: Shunsuke Kawatani

長野県安曇野市『AZUMO』制作風景
Photo: Shunsuke Kawatani

———先ほど、「子どもの時に戻ってみる」方法論についてお話しいただきました。浅井さんは子どもたちへのデザイン教育もされていますよね。そのひとつ、子どもたちがクリエイターと一緒に地域情報誌をつくる「こどもローカルマガジン COLOMAGA project(コロマガプロジェクト)」についてお聞きします。

もうこの活動は12年続けています。
元々、デザインを面白いと思う子どもがいっぱいいたらいいだろうな、と考えていました。たまたま静岡県伊豆市の小学校でデザイン教育をする機会があったので、そこでは地域を表すロゴづくりの授業をしたんですけれど、校長先生が僕の考え方に同調してくれて、子どもたちによるフリーペーパーの企画に乗ってきてくれたんです。
大きなルールが2つ。ひとつが、すでに本に書かれていたり、インターネットで調べてわかることをまとめただけでは面白くないから、必ず子供たちが当事者にインタビューをして記事をつくること。ふたつ目は、プロのデザイナーがフリーペーパーのDTPデザインをおこない、アウトプットの質を高くすることです。
1号目が出来上がって子どもたちからアンケートをとったら、「自分の書いた記事が、こんな素敵な本になって嬉しかった」「自分の描いたイラストが使われていて嬉しかった」などの感想があがってきました。これらは想定内だったのですが、想定外のものも。「自分たちの住んでいる町に1泊10万円もするような旅館があるとは思ってもいなかった!」「大人が一生懸命お祭りをつくってれたとはじめて知った!」「大人が自分たちの町をよくするためにこんなに働いているとは思いませんでした!」という感想がいっぱい上がってきたんです。これはシビックプライドを醸成する活動になるのではないかと関係者の間で話題になりました。

山梨県北杜市『ほくとこ』 Photo: Buntaro Tanaka

山梨県北杜市『ほくとこ』制作風景
Photo: Buntaro Tanaka

コロマガプロジェクトでは、地方のカメラマンやライターたちが制作をサポート。子どもたちに技術をどう楽しく伝えられるかを試行錯誤することで、地方のクリエイターたちも共に成長している

長野県安曇野市『AZUMO』制作風景
Photo: Shunsuke Kawatani

コロマガプロジェクトでは地方のカメラマンやライターたちが制作をサポート。子どもたちに技術をどう楽しく伝えられるかを試行錯誤することで、地方のクリエイターたちも共に成長している

2号目からは学校の枠を超えて、伊豆市全体から子どもを集めて始動しました。2号目も子どもたちから良い反応があって、これは10年続けることで、子どもたちは生まれ故郷や育った地域との関係が強い状態で大人になり、新しい地域との関係性をつくり、新しい何かをつくってくれると思ったのです。そして、仲間たちと10年このプロジェクトを続けたい! と、どうにかやってきた感じです。当初の仮説は12年目の今実証されていると感じます。この活動に関わった子どもたちは、たとえ別のところに引っ越したとしても、自分の故郷と自分のストーリーが繋がっている子が多く、また創造的自己効力感の高い子が多いと思っています。

これまでに手がけてきたロゴマーク/ロゴタイプ

これまでに手がけてきたロゴマーク/ロゴタイプ

———浅井さんがお仕事や色々なプロジェクトをされる上で、最も大切にされていることはなんでしょうか。

例えばロゴ制作ひとつとっても、「浅井さんがやってくれた」のではなくて、クライアントの皆さんが「自分たちがつくった」と思えるような創作が理想と思っています。デザイナーがつくり出した特殊な仕組みや考え方と捉えられるのではなくて、そこに関わる人や、その土地に住む人が、自然に、自分たちが生み出してきたという意識になるようなものをつくり出したいです。

———制作、教育のいずれにおいても浅井さんにとってのデザインとは、誰かに創造的な気づきを与えるために後ろから背中を押すことなのですね。その気づきは、未来を描く最初のステップだと思います。浅井さん自身は今どんな未来を描いていますか。

自身の知見を広げながら、デザイン思考とアート思考をもっと効果的に人に伝える術を磨いて、体験してもらえる機会を増やしていきたいですね。
カラーコードとしては、一緒に何かをつくっていける人たちを開拓していきながら、派手派手しくはないけれども、より社会を良くする仕組みづくりのサポートを続けていきたいです。それを地道にやっていくのが自分たちにとってはいいなと思っています。

取材・文 辻 諒平
2024.08.13 オンライン通話にてインタビュー

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浅井由剛(あさい・ゆうごう)

株式会社カラーコード代表取締役
京都芸術大学 准教授

武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒。
大学卒業後、3年間、世界各地を遊学し多様な価値観や生活様式の相違を学ぶ。
帰国後、食品雑貨業界、アパレル業界を経て2008年株式会社カラーコード設立。企業のCI、店舗・サービスのブランディングを手掛ける。制作のかたわら、デザイン制作経験を活かした、ノンデザイナーのためのデザイン講座、企業研修の講師をおこなう。また、子どもたちとローカルマガジン制作の活動「こどもローカルマガジン COLOMAGA project」を起こす。2018年キッズデザイン賞受賞・2023年グッドデザイン賞受賞。
現在は、アート思考、デザイン思考を活用した地域づくり、観光ブランディングを大手企業とおこなっている。

https://www.colorcode-inc.com/


ライター|辻 諒平(つじ・りょうへい)

アネモメトリ編集員・ライター。美術展の広報物や図録の編集・デザインも行う。主な仕事に「公開制作66 高山陽介」(府中市美術館)、写真集『江成常夫コレクションVol.6 原爆 ヒロシマ・ナガサキ』(相模原市民ギャラリー)、「コスモ・カオス–混沌と秩序 現代ブラジル写真の新たな展開」(女子美アートミュージアム)など。