ヴェルサイユ宮殿は、パリ市内から電車で30分ほど行ったところにあります。もともとルイ13世の狩猟小屋であったところに、ルイ14世が豪華な宮殿を建設しました。2015年はルイ14世の死からちょうど300年の年。それを記念して、ルイ14世の死についての展覧会「Le roi est mort !(王は死んだ!)」が開催されました(2015年10月27日から2016年2月21日まで)。
Le roi est mort ! (ヴェルサイユ宮殿)
http://www.chateauversailles.fr/soutenir-versailles-/les-projets-en-recherche-de-mecenat/expositions/le-roi-est-mort
薄暗い会場に入ると、サン・ドニ大聖堂に設けられた遺体安置所の再現模型があらわれます。展覧会では、王の遺体を解剖する際に用いられた道具やデスマスク、ヴェルサイユからサン・ドニまで遺体が運ばれる様子を描いた版画などを通して、王の葬儀がどのように執りおこなわれたのかが浮き彫りにされていました。
実はヴェルサイユ宮殿では、このようなゆかりのある展覧会だけでなく、現代アートを扱った展覧会も定期的に開催されています。2008年から毎年、庭園や宮殿を利用して、現代のアーティストの展覧会をおこなっているのです。2008年はジェフ・クーンズ、続いてグザヴィエ・ヴェイアン、村上隆、ヴェルナール・ヴネ、ジョアナ・ヴァスコンセロス、ジュゼッペ・ペノーネ、リ・ウーファン、そして2015年はアニッシュ・カプーアでした。カプーアの展覧会では作品が二度に渡って落書きの被害にあい、物議をかもしました。2016年の作家は、オラファー・エリアソンに決定しています。過去の展示の様子などは、ヴェルサイユ宮殿ウェブサイト内のつぎのページから見ることができます。
http://www.chateauversailles-spectacles.fr/spectacles/2016/art-contemporain