世界ではいま、どのようなアートに注目があつまっているのでしょうか。現地まで観に行けるわけではないけれど、知っているとなんだか嬉しい。どこか遠くの土地で開催される展覧会の情報をご紹介します。今回は「クラフト」に関する展覧会です。
Crafted : Objects in Flux (ボストン美術館)
http://www.mfa.org/exhibitions/crafted
「つくられるもの――流転のなかのオブジェ」。近年、アートとクラフト、そしてデザインの境界はますます曖昧になってきています。この展覧会では、そのような状況のなかであくまで「クラフト」を基礎とする作家の作品に焦点を絞り、「クラフト」とはなにかを考える機会を提供してくれています。ウェブサイトでは、一部の展示作品のスライドショーやビデオが閲覧可能です。2016年1月10日まで。
100 Jahre Wendt & Kühn (ドレスデン国立美術館)
http://www.skd.museum/de/sonderausstellungen/100-jahre-wendt-und-kuehn/index.html
「ヴェント&キューンの100年」。ヴェント&キューン社は、1915年にグレーテ・ヴェントとマルガレーテ・キューンによって創立された、ハンドクラフトメーカーです。クリスマスの飾りや天使の木製人形は、だれでも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。同社の100周年を記念したこの展覧会では、これまで製品化されてきた木製人形だけでなく、その造形をつくりだす過程にあったデッサンなども展示されています。2016年1月10日まで。一般5€、17歳以下無料。(リンク先はドイツ語のサイトですが、本記事では英訳を参照しました)。