世界ではいま、どのようなアートに注目があつまっているのでしょうか。現地まで観に行けるわけではないけれど、知っているとなんだか嬉しい。どこか遠くの土地で開催される展覧会の情報をご紹介します。
Painting with Light : Art and Photography from the Pre-Raphaelites to the Modern Age (テート・ブリテン)
http://www.tate.org.uk/whats-on/tate-britain/exhibition/painting-light (英語)
「光で描く――ラファエル前派から近代までの芸術と写真」。初期写真とイギリスの芸術の関係に着目した展覧会です。ヴィクトリア朝からエドワード7世時代までのおよそ75年間にスポットをあて、ターナーからラファエル前派、耽美主義やイギリスの印象派などの作品が取りあげられています。ウェブサイトでは、ロセッティの《プロセルピナ》や《ベアータ・ベアトリクス》などと、それらに類似した写真が並べられており、展覧会を垣間見ることができます。2016年5月11日から9月25日まで。
Chagall bis Malewitsch : Die Russischen Avantgarden (アルベルティーナ美術館)
http://www.albertina.at/de/chagall_bis_malewitsch (ドイツ語)
http://www.albertina.at/en/from_chagall_to_malevich (英語)
「シャガールからマレーヴィチ――ロシア・アヴァンギャルド」。ロシア・アヴァンギャルドは、1910年代から1930年代初頭にかけてロシア(ソビエト連邦)で展開された芸術運動の総称です。この展覧会ではその多様性を示し、プリミティヴィズムから立体未来派(クボ・フトゥリスム)やシュプレマティズムへの発展を辿ります。取りあげられる作家は、ミハイル・ラリオーノラ、ナターリヤ・ゴンチャローワ、カジミール・マレーヴィチ、ワシリー・カンディンスキー、マルク・シャガールなど。2016年2月26日から6月26日まで。