知的障がい者施設「しょうぶ学園」でつくられる作品や製品は、多くの人々を魅了し続けている。しょうぶ学園の作品を展示したい、他のひとにも知ってもらいたい……。全国各地で展覧会が開かれ、メディアでも取り上げられるなど、注目度は高まるいっぽうだ。しかし、有名になっても、しょうぶ学園のありかたは何も変わらない。職員がものづくりの環境をクリエイティブに整え、つくり手たちは純粋に過程を楽しむ。こんなふうにものをつくれたら、というひとつの理想がそこにある。京都での大きな展覧会を手がかりに、創作物や学園のありかたに感銘を受けたアーティストやギャラリストなど、関係者の話から「しょうぶスタイル」を浮き彫りにする。
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