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アネモメトリ -風の手帖-

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パリの風景*2 ヴィクトル・ユーゴー記念館(Maison de Victor Hugo)

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京都の街の風景が暦とともに小さな変化を見せるように、パリの風景も暦を映しだします。新旧、大小の博物館やギャラリーがたくさん京都にあるように、パリにもさまざまな博物館があります。季節ごとのパリの風景や、ちょっとマイナーな博物館などをご紹介します。

いまから170年前の1845年11月17日、フランス・ロマン主義の作家ヴィクトル・ユーゴー(1802‐1885年)は、代表作『レ・ミゼラブル』の前身『レ・ミゼール』の執筆を開始しました。ちょうどその頃かれが暮らしていた家は、現在、ヴィクトル・ユーゴー記念館として残されています。パリ4区のヴォージュ広場を取り囲む、美しい煉瓦の建物の一角です。
ユーゴーが家族とともにその家で過ごしたのは、1832年から1848年のあいだです。かれらの暮らしていた3階部分は、いまは常設展会場となっています。そこには、ユーゴーや家族の肖像、かれの作品の一場面を描いた絵画や作中人物の小像といった造形作品が展示されています。そのほか、ユーゴーが実際に使用していた机や家具、寝台なども展示されており、かれの生活や趣味が感じられます。
同じ建物の2階は企画展の会場で、11月19日から「エロス・ユーゴー 慎みとゆきすぎのあいだで」という展覧会が始まる予定です。
-ヴィクトル・ユーゴー記念館ウェブサイト
http://www.maisonsvictorhugo.paris.fr/fr