アートとともにひと、もの、風土の新しいかたちをさぐる

アネモメトリ -風の手帖-

特集 地域や風土のすがたを見直す、芸術の最前線

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#12
2013.12

暮らしのなかの「うつくしいかたち」

前編 民家博物館「四国村」と現代美術の出会い

香川県・高松。手しごとの豊かさが息づき、美術や工芸の拠点ともなっているまちである。木や石、布などの素材を使った手しごとのものたちが生み出され、生活や仕事の道具として使われてきたいっぽうで、世界的な芸術家のイサム・ノグチがアトリエを構え制作の本拠にし、家具デザイナーのジョージ・ナカシマが高松の職人たちと交流し、活動するなど、すぐれたものの作り手を惹きつけてもきた。
その流れはとどまることなく、今に引き継がれている。2010年以降、3年に1度の瀬戸内国際芸術祭、そして隔年の瀬戸内生活工芸祭と、美術と工芸の大きな催しが、高松を拠点に開かれるようになった。このまちにふたたび、美術と工芸の新しい風が吹いているのだ。
風土とものづくり、そして表現のありようは、この土地でどのように結びついているのだろうか。前編では、四国の民具や建物を収蔵、公開する博物館「四国村」で行われた、美術と工芸をつなぐ展示を中心に考えてみた。

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現代美術家・藤本由紀夫が民具の展示を手がけた