アートとともにひと、もの、風土の新しいかたちをさぐる

アネモメトリ -風の手帖-

特集 地域や風土のすがたを見直す、芸術の最前線

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#41
2016.05

幸せに生活するためのデザイン 雲仙小浜から

後編 「ソーシャル」の本来的なありかたを実践する

前編では、長崎の雲仙小浜(以下小浜)に住むデザイナー、城谷耕生さんを取り上げた。城谷さんは、社会におけるひととものづくりのありかたを考えながら、地域に根ざした伝統や風土をとらえなおすなかで、“本当に必要な”ものや場を生み出し、またつくり直してきている。
今回は、城谷さんが拠点とする小浜に目を向け、この土地に愛着を感じ、移り住んだひとたちの話を中心にしていきたい。

小浜は、豊かな自然に恵まれた土地である。海があり、深い森がある。きれいな湧き水が豊富で、温泉の湯量も日本一。新鮮な魚介が手に入り、地の野菜にも恵まれている。坂道の景観もどこか懐かしく、日本の原風景のイメージに近いかもしれない。ただ、日本の他の地域と同じく、過疎が進んでいて、刈水庵のあたりはほとんど限界集落でもある。
その土地が、ゆっくりと、良い方向に動きはじめている。もちろん城谷さんがいることもあるけれど、それだけではない。スタジオシロタニの若いスタッフたち、東京から移り住んだ家族など、都市からやってきたひとたちがこの土地に愛着を抱きながら、地元のひとたちとかかわることで、土地のありようが変わってきたのだ。
その土地を輝かせるのは、住まうひとたちに他ならない。彼らはどのように生活し、どうふるまっているのだろうか。

 

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(上から)刈水庵にあるギャラリーには玉銀喜さんの作品が並ぶ/刈水庵の上にあるアイアカネ工房/海辺のゲストハウス内/城谷さんが検討したWARANAYAの霜川さんの自宅

(上から)刈水庵にあるギャラリーには玉銀喜さんの作品が並ぶ/刈水庵の上にあるアイアカネ工房/海辺のゲストハウス内/城谷さんが設計したWARANAYAの霜川さんの自宅